閖上避難誘導の第三者検証委設置 市議会が請願採択へ

名取・閖上避難誘導の第三者検証委設置　市議会が請願採択へ【河北新報】

　東日本大震災発生時、宮城県名取市閖上地区での市の避難誘導や防災無線故障などの問題点について、「市震災犠牲者を悼む会」が提出した真相究明の第三者検証委員会設置を求める請願書について、市議会震災復興調査特別委員会は１３日、請願を全会一致で「採択すべきもの」と決定した。１８日の１２月定例会本会議で採択される見通し。
　特別委は悼む会と市側の双方から意見を聴取。市側は市災害対策本部の対応や住民の避難行動などを分析し、津波ハザードマップや防災マニュアル原案を作成する学識経験者や市民、市職員からなる「対策協議会」を、１２月下旬に発足させる意向を示した。
　佐々木一十郎市長は「第三者検証委を設置する考えはない」とする一方で「市の協議会委員に、悼む会が推薦する専門家を加えて協議会を構成したい」と述べた。

　請願書は（１）震災時の避難指示（２）閖上公民館から閖上中への避難誘導（３）防災無線の故障－などについて市は原因究明する責任があるとして、中立公正な第三者検証委の設置を求めた。

2012年12月14日金曜日

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