2013年6月3日月曜日

福島第一 4号機の現状

福島第一原子力発電所 4号機の現状
2013年5月10日更新

トピックス

  原子炉建屋で燃料取り出し用カバー設置の本工事に2012年4月17日より着手しました
 燃料の取り出しは2013年11月開始を目標にしています。併せて4号機原子炉建屋への雨水浸入対策を進めてまいります。
  燃料取り出し用カバー
 福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し用カバーのイメージ
 (本図は、概要を示すイメージであり、実際の構造物と異なる場合があります。)
 【参考資料】
 
■燃料取り出し用カバー鉄骨建方工事の進捗状況
燃料取り出し用カバーの鉄骨建方工事は、2013年4月10日までに以下の範囲の鉄骨建方が完了しました。
今後、原子炉建屋5階上部に跳ね出す部分の鉄骨建方を実施していきます。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら


所内電源系の停止事故(使用済燃料プール代替冷却設備停止)について
2013年3月18日18:57頃、プロセス建屋常用高圧電源盤、仮設3/4号高圧電源盤(A)、所内共通高圧電源盤4Aが停電し、使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)が停止しましたが、一次系は3月19日13:20に復旧しました。二次系は3月19日16:13に仮復旧(ディーゼル発電機からの電源供給)、18:48に停止、3月19日22:26に復旧(プロセス建屋常用高圧電源盤からの電源供給)しました。
【信頼性向上対策】
使用済燃料プール代替冷却設備については仮設設備である「仮設3/4号高圧電源盤(A)」から本設設備である「所内共通高圧電源盤4A」及び「プロセス建屋常用高圧電源盤」に受電元を変更するとともに、ケーブルに余長を持たせることで高圧電源盤故障時に、近傍の「所内共通高圧電源盤4B」及び「プロセス建屋後備高圧電源盤」へのケーブル接続が可能となる処置を行いました。また、ケーブルによる電源切替の時間を短縮する検討を行います。
小動物対策では、停電による影響が大きい高圧電源盤についてはケーブル貫通箇所の開部などに閉止等の対策を実施いたします。
なお、共用プール冷却設備は、電源設備を新設して2重化を図る工事を2013年9月末時点で完了する予定でしたが、前倒しで検討を行います。
事故の状況や対策など、詳細は参考資料をご覧下さい。(写真はこちら 3月20日3月22日3月25日

【参考資料】



■燃料取り出し用カバー鉄骨建方工事の進捗状況(第3節部分の建方終了)2013年1月8日より建方に着手している燃料取り出し用カバーの鉄骨建方工事につきまして、3月13日、第3節部分の鉄骨建方が終了しました。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
 

■原子炉建屋健全性確認の第4回定期点検を実施しました
2013年2月4日~12日、原子炉建屋および使用済燃料プールの健全性を確認するため、第4回の定期点検を行いました。(年4回実施。第1回は2012年5月第2回は8月第3回は11月
点検はこれまで同様に、水位測定による建物の傾きの確認などを行っております。
点検の結果、建屋は全体として傾いておらず、状態は、第1回~3回目の定期点検時と比べて大きな変化はなく、安全に使用済燃料を貯蔵できる状態にありました。点検は今後も定期的に行ってまいります。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

■ 燃料取り出し用カバー鉄骨建方工事の進捗状況
2013年1月8日より4号機燃料取り出し用カバーの鉄骨部材の建方に着手しており、設置完了は2013年度(平成25年度)中頃を目指しております。


 【参考資料】

・2013年1月15日、第1節部分の鉄骨建方が終了した事をお知らせしました。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

 【参考資料】

・2013年1月8日、第1節部分の柱(計6本)の内、2本の建方が終了した事をお知らせしました。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
 

 【参考資料】

  
 
■ 廃棄物処理建屋1階における水たまりの発見について
2012年12月13日、廃棄物処理建屋1階通路上部の空調ダクトより、1秒間に2滴程度、水が滴下していることを確認しました。水は付近の床ファンネル(建屋地下へ繋がる配管)に流入しており、建屋外への流出はございません。
原因は屋外ダクト部の損傷箇所より雨水が流入し、ダクトを伝わり継ぎ手部から滴下したものと推定しております。対策としては、現在当該ダクトは使用していないことから、雨水が流入しないような処置を検討中です。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
 【参考資料】


 
■原子炉建屋健全性確認の第3回定期点検を実施しました
2012年11月19日~28日、原子炉建屋および使用済燃料プールの健全性を確認するため、第3回の定期点検を行いました。(年4回実施。第1回は2012年5月第2回は2012年8月
点検はこれまで同様に、水位測定による建物の傾きの確認などを行っております。
点検の結果、建屋は全体として傾いておらず、状態は、第1回、2回目定期点検時と比べて大きな変化はなく、安全に使用済燃料を貯蔵できる状態にありました。点検は今後も定期的に行ってまいります。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

 【参考資料】


 
■原子炉建屋上部 圧力容器上蓋の撤去が完了しました
2012年9月13日、オペレーティングフロア上にある原子炉圧力容器上蓋(直径約6.2m、重量約65トン)をクレーンにて吊り下ろす作業を実施しました。なお、格納容器上蓋は8月10日に撤去を完了しております。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真・動画はこちら
圧力容器上蓋の吊り上げ(左)、吊り下ろし(右)作業の様子
 【参考資料】

 
 
■原子炉建屋健全性確認の第2回定期点検を実施しました
ガレキ撤去が進み損傷状況の確認ができたこと、燃料取り出し用カバーの設計が進んだことなど諸条件が定まったことから、2012年8月20日~28日に原子炉建屋の健全性を確認する第2回目の定期点検、および耐震性安全評価を行いました。点検の結果、
・建屋は全体として傾いておりませんでした。
・構造強度に影響を及ぼすようなひび割れは見られませんでした。
・十分なコンクリート強度が確保されておりました。
これらの結果は第1回の点検時と比べて大きな変化はなく、安全に使用済燃料を貯蔵できる状態でした。東北地方太平洋沖地震と同程度の地震(震度6強)が発生しても、使用済燃料プールを含め原子炉建屋の耐震性は十分であると評価しています。
なお、耐震安全性評価の解析モデルの入力データに一部誤りが発見されたため、再評価を実施することを9月3日にお伝えしています。
点検は今後も定期的に行ってまいります。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら(調査写真(1)調査写真(2)コンピューター解析モデルと模型))
3階プール壁(左)、コンピュータ-解析モデル(中)、燃料取り出し用カバー模型(右)
 【参考資料】
 
 
■使用済燃料プールから取り出した新燃料(未照射燃料)の調査について
2012年8月28日、29日、使用済燃料プールから取り出した新燃料2体の目視点検を行いました。
燃料集合体の中に小石のような異物を10個ほど(最大約2cm角)発見・回収しましたが、燃料の損傷は確認されておりません。また、異物による取り出し作業への影響もございませんでした。
燃料棒の表面にはサビのようなものが確認されましたが、拭き取れた事からプール内の金属粉のようなものが付着したものと考えております。
現時点では構造部材に腐食などは見られておらず、2013年12月に予定している使用済燃料の取り出しに大きな支障となるような課題は確認されておりません。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら(8/28掲載8/29掲載))
燃料調査風景(左)、確認された異物(中)、新燃料1体目(サビ一部除去)(右)
 【参考資料】
 
 
■ タービン建屋内における水たまりの発生状況について
2012年8月14日、4号機タービン建屋1階のパワーセンター室、および廊下北側に水深約1cm(約4.2m)の水溜まりを発見しました。屋外への流出はありません。
4号機タービン建屋内には3号機タービン建屋地下から高温焼却炉建屋へ滞留水を移送している配管が通っているため、この配管のポンプを停止したところ水の流入が停止しました。4号機タービン建屋内の溜まり水の放射性物質の分析を行った結果から、流入した水は3号機タービン建屋の滞留水と推定しております。
漏えいの原因については引き続き調査を予定しております。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
 【参考資料】
 
 
■原子炉建屋上部 格納容器上蓋の撤去を完了しました
2012年8月10日、オペレーティングフロア上部にある原子炉格納容器上蓋(直径約9m、重量約52トン)をクレーンにて吊り下ろす作業を実施しました。なお、建屋にはまだ圧力容器の上蓋が残っておりますが、こちらは10月上旬までに撤去する予定です。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真・動画はこちら
  
  上部の格納容器上蓋(左)、吊り上げ作業(中)、吊り下ろし作業(右)
 【参考資料】
 
 
■使用済燃料プールにおける新燃料の取り出し作業について
2012年7月18、19日に、使用済燃料プールから新燃料2体の取り出しを実施しました。作業は瓦礫やコンクリートのカケラなどによる影響もなく順調に終えております。取り出した燃料の詳細な点検は8月下旬から実施する予定ですが、作業中に目視した範囲では、変形や損傷、腐食、ボルトの緩みなどは見られませんでした。使用済燃料の取り出し作業は2013年12月に開始する予定です。(写真・動画はこちら
  

 7月18日(左)、7月19日(右)の作業の様子
 【参考資料】
 
 
■原子炉建屋上部のガレキ撤去工事が完了しました
2012年7月11日、原子炉建屋上部のガレキ撤去工事が完了しました。2011年11月26日より着手し、オペレーティングフロア上部の屋根・柱・梁等の撤去を進め、2012年4月下旬からは、オペレーティングフロア上にガレキ撤去用の有人小型重機を設置し作業を行ってまいりました。(写真はこちら)。詳細は参考資料をご覧ください。

屋根瓦礫撤去工事着手前(左)と完了後(右)[南西面]
 【参考資料】

 
■使用済燃料プール代替冷却システムの停止とUPS内部調査について
2012年6月30日、使用済燃料プール代替冷却システムが自動停止しました。原因調査の結果、UPS(無停電電源装置)の故障と判断し、7月1日、UPSをバイパスして給電することでポンプを起動し冷却を再開しました。
7月5日、故障の原因を調査するため、冷却システムを一時停止して当該UPSを取り外し、その後冷却を再開しました。
調査したところUPSを収納している制御盤は外観上の損傷等の異常はありませんでした。
故障したUPSについては全体的にすす、チリやホコリが確認されました。実装予備UPSについてはチリやホコリの混入はあるものの、すす等は確認されておりません(写真はこちら)。原因としましてはチリやホコリがファンなどから入り、絶縁が劣化したのではないかと考えております。また、消防署による確認の結果、火災ではないと判断されております。
今後、ホコリなどが入りにくいように制御盤の設置環境を改善した後、UPSを取り替えて通常状態の給電に復旧する予定です。詳細は参考資料をご覧ください。
 【参考資料】

 
■防護構台の設置について
2012年6月15日、北側の瓦礫解体に先立ち、万が一の使用済み燃料プールへの瓦礫の落下に備え、安全第一を目的に、現状のフロート養生の上に、多重防護の観点から防護構台を追加いたしました。(写真はこちら)
 
吊り上げ作業(左)と設置完了後の様子(右)
 【参考資料】
 
 
■使用済燃料プール循環冷却システム二次系循環ポンプ(A)の焦げ跡、ポンプ(B)の修正について
2012年6月4日、使用済燃料プール代替冷却系において、二次系の循環ポンプ(A)のポンプモータ端子箱付近に焦げ痕を確認しました。なお、代替冷却系については、二次系の循環ポンプ(B)を起動しており冷却状態に問題はありませんでした。(写真はこちら
 
ポンプ(A) 本体(左)と焦げ痕(右)
2012年6月4日、二次系の循環ポンプ(B)を一時的に停止して状態を確認したところ、端子接続部の施工が不十分である事が確認されたため、修正作業を行い6月6日に再起動しました。起動時のプール水の温度は42℃で、プール水温管理上問題はありませんでした。
その後、二次系の循環ポンプ(A)の電源ケーブル引替作業およびモータ取替作業を実施しました。(写真はこちら
 
ポンプ(B) 修正前(左)と修正後(右)
2012年6月13日、二次系の循環ポンプ(B)を停止し、二次系の循環ポンプ(A)を起動して運転状態に異常のないことを確認したことから、連続運転に移行しました。
 【参考資料】
 
 
■原子炉建屋の健全性確認の点検を実施しました
2012年5月17日~23日、建屋の傾きや強度などの点検を行いました。その結果、下記の点を確認しました。(詳細な資料はこちら
 ・外壁に局所的な膨らみが見られましたが、建屋全体として傾いていないこと
 ・1m以上のひび割れや、鉄筋腐食の可能性があるひび割れが無いこと
 ・コンクリートの強度が設計基準強度を上回っていること
引き続き、定期的に点検を行ってまいります。
<点検内容:建物の傾きの確認(水位測定)>
水位測定
<点検内容:建物の傾きの確認(外壁面の測定)>
 外壁面測定
<点検内容:壁・床のひび割れ目視点検、コンクリートの強度確認>
  強度検査
 【関連情報】
 ・2012年5月30日 東京電力からのお知らせ(4号機使用済燃料プールは、構造的に水が漏えいしないものになっています)
 ・2012年5月30日 当社関連報道(5月25日放送 テレビ朝日「報道ステーション」における「福島第一原子力発電所4号機の原子炉建屋、使用済み燃料プールの健全性」に関する報道について)
 ・2012年5月17日 記者会見配布資料(東京電力(株)福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性について(政府・東京電力中長期対策会議運営会議))
 ・2012年4月26日 東京電力からのお知らせ(4号機原子炉建屋は傾いておらず、燃料プールを含め地震で壊れることはありません )  
  
 
■原子炉建屋の健全性を確認するための視察会を実施しました
2012年5月26日 細野大臣ほか政府関係者が4号機原子炉建屋の健全性を確認するための視察会を実施しました。(写真その1写真その2動画

 視察会2 
視察会の様子
 
 
■使用済燃料プール内の状況を調査しました
2012年3月、水中カメラを使って、燃料の状態や水の透明度、ガレキなどの落下状況を確認し、燃料や燃料ラックなどに、外観上損傷がないことなどを確認いたしました。また、撮影した映像をもとに、使用済燃料プール内のガレキの分布状況を把握し、マップに取りまとめました。

写真 写真
撮影:2012年3月20日(左)、撮影:2012年2月9日(右)
 【参考資料】政府・東京電力中長期対策会議運営会議 第5回会合
 <画像や動画はこちらから>

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