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<名取市>新鉄軌道導入へ調査 仙台市地下鉄の南進を念頭
宮城県名取市は2019年度、仙台市地下鉄南北線の南進を含めた新たな都市交通システムの導入可能性を探る調査事業に乗り出す方針を固めた。地下鉄南進は16年の市長選で初当選した山田司郎市長が掲げた公約の一つで、新しい鉄軌道のモデルルートや乗降客数、整備費などを検討し、19年度内に結果を公表する。
モデルルートなどに加え、(1)地下鉄か地上路線か、高架化かといった構造(2)実現に向けたまちづくりの在り方(3)輸送力-など多岐にわたって調べ、運行事業が成り立つのかどうかを検討する。19年度の早い段階でコンサルタントに調査を委託する。
山田市長は当選直後、地下鉄南進を巡って「名取市の西北部団地は生活圏が仙台市に入り込んでいる。交通の利便性を確保しなければならない」などと発言。地下鉄富沢駅からゆりが丘や那智が丘地区などへのルートを念頭に置いた考えを示している。調査事業では西北部団地へのルートも含め、さまざまな可能性を洗い出す。
名取市は仙台市と意見交換した上で、今回の調査事業に着手することを決めた。調査期間は半年程度を見込む。結果を踏まえ、地下鉄の事業主体である仙台市に働き掛けるのか、名取市単独でできることがあるのかを判断するとみられる。
山田市長は16年7月の市長選で地下鉄南進や仙台空港アクセス鉄道のJR常磐線接続を訴え初当選した。
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2019年02月15日金曜日 河北新報より
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